北海道電力株式会社の高圧法人向け電気料金プランを解説

北海道電力株式会社は、電気事業再編に伴い1951年に設立された、北海道札幌市に本社を置く電力会社です。

本記事では電力会社として北海道電力株式会社が提供する法人向けの電気販売サービスについて、高圧電力を中心に解説します。提供サービスや申し込みは、家庭向け電気料金プランとはどれくらい異なるのでしょうか。また、法人の電気代削減の方法もあわせて解説します。

北海道電力株式会社の法人向け電気販売サービスについて、供給エリアや電源構成のほか、契約期間や支払い方法といった契約に関する情報などをご紹介します。

北海道電力株式会社の企業情報（沿革・サービス内容）

北海道電力株式会社は、電気事業再編に伴い1951年に発足しました。1958年に電力会社の供給区域を越えた電力の融通体制が発足。北海道でも電力の安定供給の観点から送電線の連系が必要との声が高まり、1979年12月には北海道と本州の送電線が繋がりました。

その後も北海道電力株式会社は段階的に設備を増強。将来にわたって電力供給を確実なものとするため、現在も更なる設備増強を進めています。

その他、北海道電力株式会社では地域住民と共に新たな価値を創り上げる「共創」の考え方に基づき、地域の環境保全や地域経済の発展など社会的な課題の解決に向けた活動を行っています。

北海道電力株式会社の特徴は？

北海道電力株式会社は、総合エネルギー企業として培ってきたスキルやノウハウを結集し、省エネ機器やシステムの提案、エネルギー診断、ESCO事業など「エネルギーのプロ」として顧客をサポートしています。

また2016年の電力自由化により、新たな家庭向け電気料金プランを用意しています。ほくでんエネモールのポイントが貯まる「エネとくポイントプラン」や、エアコンの所持でお得になる「エネとくシーズンプラス」など、北海道電力株式会社ならではの料金メニューがあります。

北海道電力株式会社の供給実績

北海道電力株式会社の電力販売状況（2022年度）

出典：経済産業省 資源エネルギー庁の電力調査統計を基にエネチェンジBiz集計

北海道電力株式会社の法人向け電気料金プラン

北海道電力株式会社の法人向け電気料金プランについてもご紹介します。

家庭向け電気料金プランの切り替えを希望の方は、こちらをご覧ください。

対応している電力規模

• 低圧電力向け（契約電力50kW未満）
• 高圧電力向け（供給電圧6,000ボルト以上）
• 特別高圧電力向け（供給電圧20,000ボルト以上）

供給エリア

北海道電力株式会社の供給エリアは、以下のエリアです。

• 北海道電力エリア
• 東京電力エリア

北海道電力株式会社の電気料金プランについて

• 標準メニュー
• 割引メニュー
• エネとくスノープラン
• カーボンFプラン

北海道電力株式会社では、2023年4月1日の規制料金の改定に合わせ、2022年12月22日から「標準メニュー」の申込受付を再開しています。「標準メニュー」は発電施設を活用し、コストを最適化した電源調達によって、電気料金の削減を図るメニューです。 

「割引メニュー」は、電気暖冷房機器や電気式融雪機器、蓄熱式暖冷房機器を使うなど各人の電気機器使用状況によって割引を適用するメニューです。

「エネとくスノープラン」は、公道等の融雪のために電気式ロードヒーティングを使用する方向けの専用メニューです。

「カーボンFプラン」は、北海道電力株式会社の電気を使用している方が、オプションとしてカーボンFプランに加入することにより、実質的にCO2排出量をゼロにするプランです。

現在の電気料⾦プランの見直し

北海道電力株式会社では2023年4月1日から、高圧・特別高圧の契約で電気料金を見直しています。
今回の電気料金見直しは、基本料金と電力量料金単価の値上げのほか、燃料費調整単価の見直しと市場価格調整単価の新たな設定を含んでいます。

燃料費調整制度について

燃料費調整制度とは、燃料価格と卸電力取引市場価格の価格変動を電気料金に反映させるため、その変動に応じて電気料金を調整する制度です。

燃料費の調整は、3カ月間の平均燃料価格を算定し、基準燃料価格を上回る場合はプラス調整を、下回る場合はマイナス調整を行います。

北海道電力株式会社では、燃料費等調整単価は下記の算出方法を採用しています。

燃料費等調整単価＝燃料費調整単価＋市場価格調整単価＋離島ユニバーサルサービス調整単価

北海道電力株式会社のCO2排出係数・電源構成は？

北海道電力株式会社のCO2排出係数と電源構成は、次のとおりです。

北海道電力株式会社の電源構成（2022年度）

• 石炭：34％
• 石油：14％
• LNG：8％
• 卸電力取引所：10％
• FIT電気：8％
• 再生可能エネルギー（FIT以外）：7％
• 水力（3万kW以上）：5％
• その他：14％

北海道電力株式会社のCO2排出係数（2022年度）

• 0.535kg-CO2/kWh（調整後排出係数）

北海道電力株式会社の契約について

ここでは北海道電力株式会社の高圧・特別高圧電力について、契約期間や支払い方法、解約手続きなどを解説します。

北海道電力株式会社との契約期間は？

需給契約は、北海道電力株式会社が申し込みを承諾の書面を発送した日、もしくは電子メール等を送信した日に成立します。

契約期間は需給契約が成立した日から、料金適用開始の日が属する年度（4月1日から翌年の3月31日までの期間）の末日までです。

契約期間満了までに特段の意思表示がない場合、契約期間満了後も1年ごとに同一条件にて継続されます。

北海道電力株式会社への電気料金の支払方法は？

口座振替・払込による支払いが可能です。

電力使用データや請求書の確認方法は？

電気使用量や電気料金については、北海道電力株式会社の専用WEBサイト「e-ディマンドマネージャー」で確認できます。

工場などの操業計画と電力需要の週単位での比較が可能で、電力需要と気温の相関を確認したり、同業・同地区の使用傾向の比較機能も備えています。

北海道電力株式会社の解約手続きは？

解約を希望する場合、あらかじめその解約日を定めて相手方に通知する必要があります。特別の事情がない限り、需給契約は通知した解約日をもって消滅します。廃止通知を廃止期日の翌日以降に受けた場合は、北海道電力株式会社が通知を受けとった日に需給契約が消滅となります。

なお、新規契約もしくは契約電力の増加から1年未満で解約・契約電力の減少をする場合、需給開始日から解約日までの期間について臨時電力が適用されます。この場合、契約当初から臨時電力として算定した場合の料金と、すでに清算済みの料金との差額を支払う必要があります。

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注釈：建物の画像はサンプルです。