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宿泊施設(ホテル・旅館)の電気代削減のポイント! 対策方法や事例を紹介

※編集部注:【2024年10月11日更新】

近年、エネルギーコストの高騰を受け、宿泊施設の電気代削減が喫緊の課題となっています。電気代を抑えることは企業の収益改善にも大きく貢献します。

宿泊施設の電気代削減で、企業利益の向上を実現するためにはどのような考え方が必要なのでしょうか。この記事では、今すぐ取り組みを始めるための参考情報をご紹介します。

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宿泊施設(ホテル・旅館)と電気代についての基礎知識

本章では、宿泊施設の電気代に関する基礎知識と一般的な現状について解説します。電気代の内訳を知ることで、より具体的な節電対策へとつなげられます。

宿泊施設(ホテル・旅館)の電気使用量の平均的な内訳

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宿泊施設の電気利用状況は、季節によっても変わります。2023年6月に経済産業省エネルギー庁が公表している「夏季の省エネ節電メニュー」によると、ホテル・旅館(夏季の点灯帯)では消費電力のうち、空調が29.2%、照明が17.7%で約5割を占めていました。


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一方、2022年11月に同省同庁が公表している「冬季の省エネ・節電メニュー」によると、ホテル・旅館(冬季の1日間)では消費電力のうち空調が22.5%、照明が19.4%と、空調は低下し照明ではやや増加しています。そのほかでは、エレベーターや調理機器などが主な電気使用量の内訳として挙げられます。
参考:経済産業省|事業者向け省エネ関連情報

 

宿泊施設(ホテル・旅館)の電気代削減の必要性

電気代の削減は、企業利益の向上にも大きな影響を与えます。本章では、宿泊施設の電気代削減の必要性について、その理由を更に詳しく説明します。

電気代の高騰

近年、記録的な円安と燃料価格の高騰により、電気料金は著しい上昇を見せています。宿泊施設における電気代は、膨大なものとなり、企業経営に深刻な影響を与えています。電気代削減は、単なるコスト削減ではなく、企業の存続に関わる重要課題といえるでしょう。

宿泊施設の繁忙期は長期休みのとりやすい夏です。近年は猛暑続きであることから、特に空調設備利用によって電気代が著しく増加しているケースも見受けられます。また、今後も円安によるインバウンド需要は高まると考えられており、高い稼働率を保ちながら電気代を抑える工夫も求められます。

2023年6月から大手電力10社のうち7社は、国から認可を受けて「規制料金」を値上げしています。審査によって最終的な値上げ幅は、当初よりも抑えられましたが、平均23.22%~平均39.70%の値上げとなっています。

関連記事:法人の電気料金の値上げ・高騰を徹底解説。電力会社の適切な比較、見直し方法は?

 

宿泊施設(ホテル・旅館)の電気代を削減する方法

宿泊施設2ここまで宿泊施設の電気代削減に関しての基本的な知識と、その重要性について見てきました。しかし、「具体的な対策方法がわからない」「実際にどこから手を付ければ効果的なのか」といった疑問を持つ場合も多いのではないでしょうか。そこで、ここからは宿泊施設の電気代を今すぐ削減できる、実践に向けた具体的な取り組み方法について解説していきます。

宿泊施設(ホテル・旅館)の照明機器で電気代節約

照明機器は、空調機器に次いで電力消費量の大きな割合を占めています。使い方を見直すことで、電気代削減に大きく貢献します。照明機器の主な節電方法には、以下の8つが挙げられます。

1.こまめに消灯する
節電の基本中の基本ですが、意識的に取り組まないと日々の業務のなかで忘れやすくなります。宿泊客の利用するスペースでは常時照明をつける必要がありますが、従業員だけが使うスペースでは人のいない時は消灯する習慣づけを行いましょう。

2.LED照明に交換する
LED照明は、従来の蛍光灯や白熱灯に比べて消費電力が約58~84%削減でき、寿命は約40倍長持ちする点が特長です。初期費用は高くなりますが、交換の手間を軽減しながらランニングコストの大幅な削減が期待できます。

3.照度を調整する
照度が明るすぎると、無駄な電力消費となります。照度調整が可能な機器であれば、必要十分な明るさに調整することで、節電可能です。目の健康にとっても、照度は大切になるため、明るすぎず、その場所にあわせた照度を選びましょう。

4.人感センサーやタイマーを活用する
人感センサーやタイマーを活用すれば、人がいない場所や時間帯の照明を自動的に消灯可能です。ロビーや廊下などのパブリックスペースは、夜間には人の出入りがまちまちになるため、暗めの照明と人感センサーを併用することで節電効果を得られます。

5.間接照明を活用する
間接照明は、天井や壁に光を反射させて照らす照明です。直接照明に比べて、必要な照度を確保できると同時に、省エネ効果も期待できます。加えてリラックス効果も期待できるため、リラクゼーションスペースなどでの利用に向いています。

6.自然光を活用する
客室清掃は、宿泊客のチェックアウトから次のチェックインまでの昼間の時間に行われます。カーテンやブラインドを開け、清掃中やセッティング中は積極的に自然光を利用しましょう。


7.省エネ性能の高い照明器具を選ぶ
新たに照明器具を選ぶ際には、省エネ性能の高いものを選ぶようにしましょう。省エネ性能は、照明器具のラベルに記載されています。

8.定期的な清掃を行う
照明器具が汚れていると光の反射効率が低下し、同じ電源でも暗く感じます。定期的な清掃で、節電効果を向上させましょう。

宿泊施設(ホテル・旅館)の空調機器で電気代節約

先述したように、宿泊施設では一年を通して空調にもっとも電気代がかかります。近年は、密閉性の高さや安全性の配慮から通年窓を開けずに空調を使っている宿泊施設も少なくありません。空調の節電は、電気代の削減に大きな効果が期待できます。空調機器の主な節電方法は、以下の7つです。

1.設定温度を見直す
空調機器の消費電力は、設定温度と外気温の差が大きくなるほど増加します。夏は28度、冬は20度を目安に設定し、気温の下がってきた夕方には温度を変えるなど、こまめな調整を行うことで無駄な電力消費の抑制につなげることができるでしょう。

2.サーキュレーターを活用する
サーキュレーターを活用すれば、館内の空気を循環させることができるため、冷暖房の効果を高められます。空気の動きにより1カ所に温かい空気や冷たい空気が滞留せず、効率的な冷暖房効果が期待できるでしょう。

3.フィルター掃除をこまめに行う
空調機器のフィルターが汚れると空気の流れが悪くなり、冷暖房の効率が低下します。また、フィルターの目詰まりは機器の稼働に負担をかけるため、電気を余分に消費しかねません。そのため、フィルターは2週間に1回程度掃除し、常に清潔な状態を保ちましょう。

4.日射遮断対策を行う
窓から入る日射は、室温を上昇させる大きな要因となります。夏場は、ブラインドやカーテンを活用し、日射による室温の上昇を抑制すると空調機器の負荷を軽減できます。

5.局所的な冷暖房を併用する
大浴場のパウダースペースなどへの扇風機の設置、人が出入りする場所への局所暖房の導入などを全体的な空調設備と併用し、場所ごとの快適性を向上する工夫も大切です。宿泊施設全体を対象とする空調のみでは、設備によっては暑すぎたり寒すぎたりするでしょう。局所的な冷暖房をバランスよく併用することで、宿泊施設全体の電気代削減が期待できる場合もあります。

6.客室外気処理空調機の温度設定
宿泊施設の外気処理空調機(外調機)は、ほとんどの宿泊施設で年間24時間運転しています。客室の空調エネルギー使用の大小は、外調機の運転及び温度設定が大きく影響しています。外調機の処理温度は外気の状態を考慮して設定し、必要以上に冷却加熱しないことで電気代を削減できます。

7.省エネ性能の高い空調機器への更新
古い空調機器は、新しい省エネ性能の高い空調機器に比べて、消費電力が大幅に高くなります。買い換えのタイミングを検討し、省エネ性能の高い空調機器への更新を検討しましょう。空調設備の見直しの際に、上記のゾーニングをあわせて検討するのも効果的です。また、人感センサー付きの機器を導入すれば、人の動きにあわせて自動的に制御できるため、電気代削減効果が高まります。

 

エネチェンジBizで宿泊施設の電気代を削減しませんか?

法人向け電力会社比較・切替サービス「エネチェンジBiz」では、電力会社の見直しをしていただくことで、企業の電気代削減を無料で支援しています。より効果的に電気代削減を実施できるエネチェンジBizをご紹介します。

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電力会社の見直しで電気代削減

電力会社の見直しをすることで高額になりやすい宿泊施設の電気代を削減できる可能性があります。エネチェンジBizは、自社にとってもっとも適した電力会社を選び、電気料金を最適化するために法人の電気料金を簡単・無料で削減できる「電力会社切替サービス」を提供しています。エネチェンジBizを利用するメリットとしては、主に以下のようなものがあります。

・完全無料:登録料、手数料、コンサルタント料などの費用がかかりません。
・簡単手続き:申し込みから電力会社切替まで、すべてオンラインで完結できます。
・経験豊富なコンサルタント:料金プランだけでなく、電力会社の安定供給実績、サポート体制なども考慮し、最適な電力会社を提案します。

既に、多種多様な業種の企業様に利用いただいており、見積もり依頼をした企業の90%以上が、今の電気代よりも安くなる結果を得られています。電気代の削減率は、平均15.1%です。宿泊施設の電気代削減にお悩みの際は、ぜひご利用ください。

宿泊施設(ホテル・旅館)の当社提携先の新電力に切り替えできた実績(一例)

A社 電気代削減額(年間):約4,300万円 B社 電気代削減額(年間):約340万円
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切り替え前:約1億4,390万円
切り替え前:約2,410万円
切り替え後:約1億90万円
切り替え後:約2,070万円

注釈:建物の画像はサンプルです。

電気使用状況の「見える化」が省エネと電気代削減のカギ

エネチェンジBizでは電力使用量の年間30分値をいただき、ご要望があれば下図のように電力使用状況の簡易分析を行います。

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こちらは宿泊施設のデータです。年間電力使用の特徴は夏と冬で使用量が大きくなります。宿泊施設という事で気温に一番インパクトがあるようです。金曜午後から使用量が多くなり、土曜日が一番多く、日曜に徐々に使用量が少なくなる、操業状況に左右されています。使用量削減には使用電力の大きくなる古い型の空調を使用の際は空調リプレイスなどが効果的です。

また、太陽光システム導入の対費用効果の簡易試算なども同時に行えます。電力会社を見直しすることによるコスト削減はもちろん大切です。

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太陽光導入に関してはチェックアウト後の日中時間帯に下がる傾向があるので使用量削減の視点では効果は薄れしまう印象です。蓄電池を併用して検討すると余剰分を夜間で使用する事により使用量を下げられる可能性があります。

重要なことは自社の電力使用状況を把握し効率よく管理することで社会的貢献や持続可能なビジネスを築くことと考えます。簡易分析もお気軽にご相談ください。

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