株式会社CDエナジーダイレクトの法人向け電気料金プランを解説

株式会社CDエナジーダイレクトが提供する電力供給サービス（法人向け）について、高圧電力を中心に解説。供給エリアや供給実績、契約・解約情報などを紹介。また、法人の電気代削減の方法もあわせて解説しています。

本記事では株式会社CDエナジーダイレクトの法人向け電気販売サービスについて、その供給エリアや電源構成、契約期間や支払い方法といった、事前に知っておきたい情報をご紹介します。

株式会社CDエナジーダイレクトの新電力としての特徴は？

株式会社CDエナジーダイレクトは2018年4月、中部電力株式会社と大阪ガス株式会社の合弁会社として設立された新電力で、首都圏において電力・ガスの販売を行っています。

また株式会社CDエナジーダイレクトでは法人向けだけでなく、一般家庭向けの電力販売も手掛けています。大手の電力会社とガス会社が連携して、従来の供給エリア外の家庭用市場に参入した事例は国内初。設立から3年で契約数は30万件以上に到達し、2021年10月時点での電力の販売量は実に3億kWh以上。将来的には300万件の顧客獲得とあわせて、2030年頃を目処に首都圏において電気200億kWhの販売を目標に掲げています。

株式会社CDエナジーダイレクトの供給実績

株式会社CDエナジーダイレクトの電力販売状況（2020年度）

出典：経済産業省 資源エネルギー庁の電力調査統計を基にエネチェンジBiz集計
販売電力量シェアは小数点第2位を四捨五入して計算しています。

株式会社CDエナジーダイレクトの法人向け電気料金プラン

株式会社CDエナジーダイレクトの電気料金プランについてもご紹介。

対応している電力規模

• 低圧電力（標準電圧100ボルトまたは200ボルト）
• 高圧電力（標準電圧6,000ボルト）
• 特別高圧電力（標準電圧20,000ボルト以上）

供給エリア

株式会社CDエナジーダイレクトの供給エリアは、以下のエリアです。

• 東京電力エリア
  • 東京都
  • 神奈川県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 栃木県
  • 群馬県
  • 茨城県
  • 山梨県
  • 静岡県（富士川以東）

株式会社CDエナジーダイレクトの電気料金プラン

• CD従量電灯B/C
• CD低圧電力プラン
• CD高圧電力A
• CD高圧電力
• CD高圧季節別時間帯別電力A
• CD高圧季節別時間帯別電力
• CD高圧休日平日別電力A
• CD高圧休日平日別電力
• CD特別高圧電力
• CD特別高圧季節別時間帯別電力
• CD特別高圧休日平日別電力

このうち「CD従量電灯B/C」は低圧向けで、東京電力の「従量電灯B/C」と比較して、基本料金・電力量料金が抑えられたプランです。

また、「CD低圧電力プラン」は低圧向けで、東京電力EPの「低圧動力」「動力プラン」と比較して、基本料金が安く設定されたプランです。

その他の高圧・特別高圧向けのプランは、使用状況にあわせて複数のプランから最適なプランが提案されます。

注釈）「CD低圧電力プラン」の契約には、「CD従量電灯」の契約が必要になります。

株式会社CDエナジーダイレクトの契約について

ここではCDエナジーダイレクトの法人向け契約について、契約期間や支払い方法、解約手続きなどを解説します。

株式会社CDエナジーダイレクトとの契約期間は？

需給契約が成立した日から、料金適用開始の日が属する年度（4月1日～翌年3月31日）の末日までとなっています。また、契約満了日の3カ月前までに、需給契約の廃止または変更の申し入れがない場合、契約期間満了後も1年ごとに同じ条件で更新されます。

株式会社CDエナジーダイレクトへの電気料金の支払方法は？

口座振替・払込みによる支払いが可能です。低圧契約の場合は、クレジットカードも利用できます。

電力使用データや請求書の確認方法は？

株式会社CDエナジーダイレクトの法人向け会員サイト「ビジエネ」で確認が可能です。「ビジエネ」では料金明細や使用実績の確認のほか、30分ごと、1時間ごと、日ごとの電気使用状況をチェックできます。

また、それまでの使用実績から導き出した当月の使用量予測や、前日の最大需要電力をレポートする機能も。複数契約がある場合、契約の一覧表示から、それぞれを比較することも可能です。

株式会社CDエナジーダイレクトの解約手続きは？

株式会社CDエナジーダイレクトの解約手続きは、低圧契約と高圧・特別高圧契約で手続きの内容が異なります。それぞれの解約手続きの流れは、以下のとおりです。

低圧の場合

電気使用の廃止を希望する場合は、あらかじめ廃止期日を定めて株式会社CDエナジーダイレクトに通知する必要があります。

なお、契約から1年未満で解約した場合は、電気料金が再計算されます。契約から電気使用廃止の前日までの料金については、従量電灯では料金の10パーセント、低圧電力は料金の20パーセントを割り増した金額となります。また、契約から電気使用廃止の前日までの使用電力量は、契約電力の減少分と残余分の比で按分したものになります。

高圧・特別高圧の場合

電気使用の廃止を希望する場合は、あらかじめ廃止期日を定めて株式会社CDエナジーダイレクトに通知する必要があります。また、契約期間の満了と同時に電気使用を廃止するなら、契約期間満了の3カ月前までに、株式会社CDエナジーダイレクトに通知しなければなりません。

なお、契約から1年未満で解約した場合、契約から電気使用廃止の前日までの料金については、再計算されます。さかのぼって、減少契約電力分につき20パーセントを割り増しした料金を適用。また、契約から電気使用廃止の前日までのの使用電力量については、契約電力の減少分と残余分の比で按分して得たものとなります。加えて、解約後にそのほか契約によって電気供給を受ける場合、契約消滅後の料金および工事費の精算に関する覚書の締結が必要です。

注釈）契約廃止時の料金について、供給設備の利用期間が1年以上となる部分があれば、託送約款に準じて算定した接続送電サービス料金、もしくは予備送電サービス料金の20パーセントに当たる金額を差し引いたものが適用されます。

株式会社CDエナジーダイレクトの企業情報（沿革・サービス内容）

株式会社CDエナジーダイレクトは、愛知県を拠点とする中部電力株式会社と、関西圏を中心としたエネルギー企業・大阪ガス株式会社が50％ずつ出資して、首都圏における電力およびガスサービスの販売事業を行う新会社として設立されました。

法人向けの分野では、各種のサポートサービスが充実している点が特徴です。例えば「エネルギーサービス契約」では、株式会社CDエナジーダイレクトが設備を契約者の元に持ち込み、メンテナンスやエネルギー加工、省エネアドバイスといったサポートを実施。そのほか、ガス設備の設計・調達やその運用・保守などのサポートも手掛けており、出資元となった両企業の強みを活かしたサービスを展開しています。

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