電力会社として九電みらいエナジー株式会社が提供する法人向けの電気販売サービスについて、高圧電力を中心に解説します。提供サービスや申し込みは家庭向けの「九電みらいエナジー」とはどれくらい異なるのでしょうか。また、法人の電気代削減の方法もあわせて解説しています。
本記事では九電みらいエナジー株式会社の法人向け電気販売サービスについて、供給エリアや電源構成のほか、契約期間や支払い方法といった契約に関する情報などをご紹介します。
九電みらいエナジー株式会社は、九州電力株式会社のグループ会社で、主要再生可能エネルギー5電源（太陽光・風力・バイオマス・地熱・水力）全ての開発・運営を一貫して手掛けています。
2014年に株式会社キューデン・エコソルを九電みらいエナジー株式会社に商号変更し、九州電力株式会社の再エネ開発部門と西日本環境エネルギー株式会社の再エネ関連事業を統合しました。2023年には九電グループの再エネ事業の統合を発表し、今後は九州電力株式会社の地熱・水力事業を承継していく方針です。
2016年4月の電力自由化以降は「九電みらいエナジー」のブランドで、家庭用電力の販売も行っています。
九州電力株式会社についてはこちら。
九電みらいエナジー株式会社は九州電力株式会社の完全子会社で、2009年から電気事業に参入している新電力です。九州電力株式会社が原子力や石炭、LNGガスなどをメインとした電源構成なのに対し、九電みらいエナジー株式会社では再生可能エネルギー発電事業に注力しています。
再生可能エネルギーによる発電の重要性とニーズの高まりを踏まえ、工場・商業施設屋根への太陽光発電設備設置、九州最大の陸上ウィンドファームの建設、バイオマス発電の発電所建設・運営などを行っています。九州電力グループ70年の歴史に裏打ちされた再生エネルギー技術の蓄積があり、電源開発や運営経験に基づく技術力で、高効率・高稼動を実現しています。
| 販売電力量（単位：1,000kWh） | 販売電力量シェア | 順位 | |
|---|---|---|---|
| 高圧電力向け | 799,886 | 1.3% | 16位 |
| 特別高圧電力向け | 124,289 | 0.7% | 23位 |
| 低圧電力向け | 423,927 | 0.6% | 36位 |
出典：経済産業省 資源エネルギー庁の電力調査統計を基にエネチェンジBiz集計
販売電力量シェアは小数点第2位を四捨五入して計算しています。
九電みらいエナジー株式会社の法人向け電気料金プランについてもご紹介します。
家庭向け電気料金プランの切り替えをご希望の方は、こちらの「九電みらいエナジー」をご覧ください。
九電みらいエナジー株式会社の供給エリアは、以下のエリアです。
「市場連動電力プラン」は日本卸電力取引所における30分ごとのスポット市場価格に連動する料金体系のプランです。
法人向け市場連動型プランについての詳細は、「法人向けの市場連動型プランとは？」をご確認ください。
※現在、九電みらいエナジー株式会社の法人契約については「市場連動電力プラン」のみ新規受付を行っています。
九電みらいエナジー株式会社のCO2排出係数と電源構成は、次のとおりです。
ここでは九電みらいエナジー株式会社の高圧・特別高圧電力について、契約期間や支払い方法、解約手続きなどを解説します。
契約期間は、使用開始日からその日の属する年度の末日までとし、以降、年度単位で自動更新となります。
口座振替、クレジットカードによる支払いが可能です。
電気使用量や電気料金については、九電みらいエナジー株式会社の「みらいサイトビジネス」で確認できます。
過去2年間の使用実績をグラフや一覧で表示・比較でき、プリントアウトやデータダウンロードも可能です。電気使用量の確定時にはメールで通知が届きます。
契約電力の変更または需給契約の解約を希望される場合は、九電みらいエナジー株式会社への申し込みが必要です。契約電力を新たに設定または増加した後、1年未満契約電力を減少または需給契約を解約しようとする場合には、それまでの期間の料金について、さかのぼって変更前の契約電力と変更後の契約電力との差分につき臨時精算単価にて算定した料金と、既に申し受けた料金との差額が発生します。
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