電力会社としてエバーグリーン・マーケティング株式会社が提供する法人向けの電気販売サービスについて、高圧電力を中心に解説。提供サービスや申し込みは、家庭向けのエバーグリーン・リテイリングとはどれくらい異なるのでしょうか。また、法人の電気代削減の方法もあわせて解説します。
本記事ではエバーグリーン・マーケティング株式会社の法人向け電気販売サービスについて、供給エリアや電源構成のほか、契約期間や支払い方法といった契約に関する情報などをご紹介します。
エバーグリーン・マーケティング株式会社は、2019年に東京電力エナジーパートナー株式会社とイーレックスグループの間で、共同出資会社として設立されました。
両社の経営資源やノウハウを活用し、次の時代に向けた新たな小売電気事業の展開、更なる付加価値の提供などを掲げ、法人向けに電力供給を行っている電力会社です。
再生可能エネルギーをもっと身近なものとして顧客へ提供することを通じて、持続可能でグリーンな社会の実現に貢献するとともに、ビジネスパートナーとの共創によりさまざまなサービスを提供しています。
また、100％子会社のエバーグリーン・リテイリング株式会社では、家庭用電力の販売も行っています。
エバーグリーン・マーケティング株式会社は、2019年から電気事業に参入している新電力です。
新電力の老舗であるイーレックスグループの持つノウハウを活かし、さまざまなニーズに応える小売体制を確立、全国に販売ネットワークを拡充しています。また、自社発電所を全国各地に保有しており、再生可能エネルギーの安定した調達と供給が可能です。
自社電源と市場調達電源などを組み合わせ、企業ごとに最適な電源構成の料金プランを提案しています。また、実質的にCO2排出係数をゼロにするプランも用意しており、環境配慮に取り組みたい企業向けのサービスも広く展開しています。
| 販売電力量（単位：1,000kWh） | 販売電力量シェア | 順位 | |
|---|---|---|---|
| 高圧電力向け | 1,762,303 | 2.9% | 11位 |
| 特別高圧電力向け | 343,440 | 2.0% | 9位 |
| 低圧電力向け | 0 | - | - |
出典：経済産業省 資源エネルギー庁の電力調査統計を基にエネチェンジBiz集計
販売電力量シェアは小数点第2位を四捨五入して計算しています。
エバーグリーン・マーケティング株式会社の法人向け電気料金プランについてもご紹介します。
家庭向け電気料金プランの切り替えを希望の方は、こちらのエバーグリーン・リテイリングをご覧ください。
エバーグリーン・マーケティング株式会社の供給エリアは、沖縄と一部離島を除く以下の全国エリアです。
「シンプルプラン」は、電気の品質はそのままに、自社所有の発電施設を活用し、コストを最適化した電源調達によって、電気料金の削減を図るプランです。
「エバーグリーンプラン」は、FIT電気に環境価値を持つ非化石証書を組み合わせることで、実質的に再生可能エネルギーを提供し、CO2排出係数をゼロにするプランです。RE100やCDPへの報告にも活用可能です。
エバーグリーン・マーケティング株式会社のCO2排出係数と電源構成は、次のとおりです。
電源構成について、公開情報はありませんでした。
ここではエバーグリーン・マーケティング株式会社の高圧・特別高圧電力について、契約期間や支払い方法、解約手続きなどを解説します。
契約期間は、需給契約が成立した日から需給開始日以降1年目の日までです。
契約期間満了日の3カ月前までに特段の意思表示がない場合、契約期間満了後も1年ごとに同一条件にて継続されます。
口座振替・払込みによる支払いが可能です。
電気使用量や請求額については、エバーグリーン・マーケティング株式会社の「マイページ」で確認できます。
解約を希望する場合、解約希望日の3カ月前までに所定の書面にて通知する必要があります。また解約日は、原則として書面に記載の解約希望日となります。
解約の申し出が解約希望日の3カ月前以降となった場合、違約金として解約月の基本料金単価×契約電力の1.5倍に相当する金額を支払う必要があります。
また、契約もしくは契約電力の増加から1年未満で解約をする場合、解約違約金として解約月の基本料金単価×契約電力を3倍した料金が発生します。
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電気代削減額（年間）：約1,370万円 |
電気代削減額（年間）：約250万円 |
| 切り替え前：約3,210万円 | 切り替え前：約780万円 |
| 切り替え後：約1,840万円 | 切り替え後：約530万円 |
注釈：建物の画像はサンプルです。